4月1日に放送された爆報!THEフライデー【実録!名前の出せない芸能界事件簿第9弾】で、人気芸能事務所社長A事件が取り扱われました。
亡くなったのは「三芸プロ」社長の滝本匡孝氏。
犯人の容疑者は事務所スタッフYこと島田敏之と、人気歌手Xこと楠トシエ。
芸能事務所社長A(滝本匡孝氏)は、どんなトラブルに巻き込まれていたのでしょうか。
犯人は誰なのか、その動機は?
事件の真相を見ていきましょう。
芸能事務所社長A事件のネタバレ あらすじ
事件が起こったのは、東京オリンピックが開催された1964年。
芸能界では西郷輝彦や水前寺清子がレコードデビューを果たした頃でした。
ある大手芸能事務所「三芸プロ」のA社長こと滝本匡孝氏(当時30歳)が剛腕をふるっていました。
その年の4月24日未明、A社長(滝本匡孝)は、自宅前で何者かに襲撃されてしまいます。
A社長(滝本匡孝)は、なんとか東京都港区芝高輪北町「永楽荘」の自宅で帰りを待つ嫁の元まで辿りつきますが、その姿は血まみれで、
犯人は白い車だ・・・
と言って絶命してしまいます。
一体、犯人は誰なのでしょうか?
現場検証で見つかった有力な手がかりとは?
警察は直ちに現場検証を行いました。
そこで警察は、奇妙な遺留品を見つけます。
それは刃物の形に整えられた新聞紙で、包まれていた中身は行方不明でした。
また、近隣住民の聞き込みから、犯行当時、女性の悲鳴が聞こえたとの証言を得ることができました。
犯人の容疑者はスタッフYと人気歌手Xの2人
警察はA社長(滝本匡孝)の動機を持つ人物を洗い出し、容疑者を次の2人に絞りました。
1人目の容疑者は、人気歌手Xこと楠トシエ(当時36歳)。
A社長(滝本匡孝)が特に目をかけていた歌手X(楠トシエ)は、事務所の中でトップスターでした。
歌手X(楠トシエ)が歌う楽曲は次々にCMに起用され、彼女の歌声で商品がヒットしたという伝説の持ち主でした。
ところが歌手X(楠トシエ)は、A社長(滝本匡孝)の言動に不満を抱えていたのでした。
歌手X(楠トシエ)は、A社長(滝本匡孝)からセクハラまがいの圧力を受けたり、彼女の売上のほとんどをA社長(滝本匡孝)に搾取されたりと、金の恨みも募らせていました。
警察は、事件当時に現場に響き渡った女の声は、歌手X(楠トシエ)の恨みの叫びだったのではと考えたのでした。
2人目の容疑者は、事務所でA社長(滝本匡孝)の右腕を務めていたスタッフYこと、島田敏之(当時25歳)。
スタッフY(島田俊之)は、事務所の経理面の一切を任されていて、会社がどれだけ売上を上げているのかが見ている人物でした。
実は、会社の金を密かに自分の個人口座に溜め込む事件を起こしており、社長にばれ、クビ寸前の事態となりました。以来、精神的に追い込まれていました。
ところが、容疑者の2人には、いずれも事件当日の完璧なアリバイがありました。
新たな遺留品から第3の人物が浮かび上がる
そんな時、新たな遺留品がみつかります。
それは、犯行に使用されたと思われる白い車でした。
車は事件の数日前に盗まれた盗難車でした。
犯人は車を盗む際にエンジンをかけるための電気配線を操作した細工の後がありました。
それは、犯人が、運転手か整備士など、車に詳しい人物であることを示しており、第3の人物がいると推理したのでした。
遺留品の新聞紙から犯人逮捕へ
第3の人物を特定するために警察が利用したのが、現場検証で見つかった新聞紙でした。
新聞紙は一部分が切り取られていたものでしたが、警察は、新聞紙に記載された輪転機の番号から、犯人の居場所が東京都目黒区であることを突き止めました。
後日、警察はクシー運転手Zこと酒井(当時25歳)を逮捕します。
Z(酒井)の自宅からは、凶器を包んでいた新聞紙の切り抜き(Zが趣味としていた庭いじりの記事)がみつかりました。
Z(酒井)は、取り調べで真相を自供します。
金に困っていたZ(酒井)は、スタッフY(島田俊之)に頼まれ60万円の報酬でA社長(滝本匡孝)を亡き者にしたのでした。
Z(酒井)は貧乏な生活に苦しむただの運転手で、今回が初犯でした。
そのため、事件当日は、内縁の妻を現場に連れていっていたのでした。
事件時、周囲に響き渡った女の声とは、驚く内縁の妻のものだったのです。
A社長(滝本匡孝)から精神的に追い詰められていたスタッフY(島田俊之)が逮捕されました。
スタッフY(島田俊之)は事務所の乗っ取りを企てていて、A社長(滝本匡孝)の存在が邪魔だったのでした。
裁判でまさかの判決が!
タクシー運転手Z(酒井)とスタッフY(島田俊之)は後日、裁判にかけられました。
実行犯のタクシー運転手Z(酒井)に下された判決は、無期懲役でした。
ところが、計画・指示したスタッフY(島田俊之)は、無罪となったのでした。
A社長(滝本匡孝)から精神的に追い詰められていたスタッフY(島田俊之)は、逮捕後、幻覚や幻聴に襲われている姿を度々、目撃されており、意味不明な言動、突然暴れ出すことなどがありました。
医師による精神鑑定でY(島田俊之)は、統合失調症と診断され、責任能力なしとして、無罪となったのでした。
亡くなったA社長(滝本匡孝)のことを考えると、後味の悪い判決となったものの、これで事件は一件落着かと思われました。
しかし、事件はまだ終わっていませんでした。
更なるどんでん返しの結末とは?
裁判後、警察にY(島田俊之)の友人から通報が入りました。
警察がY(島田俊之)の友人から見せられたのは、スタッフY(島田俊之)が書いた手紙でした。
久しぶりだな 元気にしているか?
こちらは案外 ここを出られる日も近いぞ
なんていったって
警察のやつらもまぬけなものだから
上手く精神病者の真似をして
裁判所を騙してやったよ
こんなにも上手くいくだなんて
人を騙すのはいい気味だ
早くここから出たら
行きつけのバーで飲もうじゃないか
女も沢山呼んで盛大にやろうじゃないか
その時まで、首を長くしてまってろよ
Y(島田俊之)が見せていた奇声やおかしな言動は全て演技だったのでした。
手紙を元に警察はY(島田俊之)の身柄を再び拘束し、検察側は、Y(島田俊之)の無罪は納得できないと控訴しました。
その結果、Y(島田俊之)は、無罪から一転、無期懲役の判決を言い渡されたのでした。
その後、A社長(滝本匡孝)の率いた「三芸プロ」は消滅し、事件は芸能界の黒い歴史としていつしか闇に葬られたのでした。
爆報!THEフライデー【実録!名前の出せない芸能界事件簿第9弾】人気芸能事務所社長A事件のネタバレ、あらすじでした。
最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。
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