ムヒカ大統領がヒッチハイクの男性を乗せてあげたエピソードが素敵すぎる!

テレビ

ムヒカ前ウルグアイ大統領が来日中ですね。

テレビの特番を見ていたら、伊集院光さんが、ホセ・ムヒカ氏が大統領だった頃、ヒッチハイクの男性を自分の車に乗せてあげたという記事をSNSで読んで凄いと思った!と言っていたので調べてみました。

ウルグアイ大統領ヒッチハイクの男性を車に乗せる

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出典 http://larepublica.pe/

2015年1月7日の月曜日、ヘラルド・アコスタ(Gerhald Acosta)さんは、ヒッチハイクで車が止まってくれるのを待っていました。

25~30台の車が止まることなく走り去り、しかたなく暫く歩いていたところ、政府のタグのついた1台の車が止まってくれたことに気づきました。

車には高齢の男女が乗っていて、「ヒッチハイクをしなければいけないなんて、何かあったんですか?」と声をかけてくれました。

その男女がなんと、自宅に向かう途中のムヒカ大統領と、奥さんで上院議員のルシア・とポランスキーさんと気づき、ヘラルドさんはびっくり!!

この日、ヘラルドさんは仕事場に出向いたのですが、証明書の期限が切れてしまっていて、自宅に帰らざるをえなかったんです。

事情を話すと、ムヒカ大統領は乗ってもいいよ、と言ってくれたのだそう。

かくして、その日、仕事も出来ず、それまで全然、車が止まってくれず不運だったヘラルドさんは、幸せなことに、ムヒカ大統領とルシアさん、そして大統領の飼い犬と仲良くドライブとなったのでした。

ムヒカ大統領は気さくにも写真を撮るのも厭わなかったそうで、ヘラルドさんは車を運転するムヒカ大統領と、自身の横に座るルシアさんの撮影に成功し、自宅に帰ってから、自身のFacebookに今日起きた信じられないエピソードを画像付きで投稿しました。

このFacebook記事は全国紙のEl Observadorに掲載されたことで、ヘラルドさんは一気に、町の人気者になったそうです。

「大統領が乗せてくれるなんて信じられなかったよ」

インタビューにヘラルドさんはこう答えています。

「誰も全然、自分を助けてくれなかったのに、まさか大統領がたすけてくれるなんて。降りる時は、感謝してもしきれない気持ちでいっぱいでした。」

世界でいちばん貧しい大統領ホセ・ムヒカ

大統領がヒッチハイカーを乗せてあげるなんて、普通では、考えられないことです。

でも、ムヒカ前大統領なら、ありかも…..ムヒカ氏の生き方や人物像を知ると、ついついそう思ってしまいました。

ムヒカ氏は、大統領としては到底、考えられない暮らしをしていたからです。

ムヒカ前大統領は、大統領就任時に資産を公開したのですが、ムヒカ前大統領の資産は1987年型のフォルクスワーゲンビートル1台だけだったのです。資産価値はおよそ18万円。

ちなみに、日本の安倍総理の資産は1億円以上だそうです。

ムヒカ氏は、郊外の農場に住み、トラクターと農地がありますが、それらは奥さんのルシアさんの所有なんだそうです。

そして、ムヒカ氏の大統領時の月収は約10万円。

ウルグアイの大統領の月給は、29万ウルグアイ・ペソ=約100万円なんですが、ムヒカ氏は、そのうちの90%を社会福祉や慈善事業に寄付していたのだそうです。

この10万円も退任後、農業学校を作るために貯蓄していたのだそうです。

そんなことから、「世界でいちばん貧しい大統領」と呼ばれるようになったのですが、フランスの通信社インタビューにムヒカ氏はこう答えています。

私は貧乏ではない。質素なだけです。

ムヒカ氏の定義によれば、貧乏=欲しいものが沢山あり、欲望が絶えること無いことなので、自身はそうではなく、慎ましい生活をしているだけ、と答えました。

ムヒカ氏はなんで、ここまで質素な暮らしをするのか、その理由の1つは彼が政治家であることが挙げられます。

国民から支持され、国民のために施策を行うために、国の多数派の生活レベルと同じ生活をすることを意識していたようです。少数派=金持ち階級ではダメだということのようです。

また、ムヒカ氏は自分の言葉には責任を持ちたいと語っていました。物欲にとらわれないこと、それを有言実行しているからこそ、国民から信頼されていたのだと思います。

こんなムヒカ氏であれば、ヒッチハイクをしている国民と居合わせたら、何を困っているのか、声をかけたくなるのではないでしょうか。

こんな大統領がいるなんて、本当、素敵すぎですよね。

もちろん、大統領に限らずムヒカ氏の考え、人間性から学んで、周りから愛され信頼される人間になりたいと思いました。

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