またスポーツ選手の不祥事が出てしまいましたね。
今度はスノーボードだそうで、全日本スキー連盟(SAJ)の強化指定を受けているスノーボード日本代表の男子2選手が、昨年12月に米コロラド州で遠征中に大麻を使用していた疑いが持たれています。
両選手とも未成年のため名前は公表されないそうですが、誰なのか気になるのでちょっと調べてみようと思います。
日本には大麻取締法がありますが、この2選手は日本で逮捕となるのでしょうか?
詳細を見ていきましょう。
スノボ男子2選手の大麻事件 名前が判明か?
大麻の使用の疑いがもたれているのは、報道の内容から次の要件を満たす選手ということになります。
・2014年ソチ五輪スノーボード日本代表選手を含む未成年の男子選手2人
・全日本スキー連盟(SAJ)の強化指定を受けている未成年のスノーボード男子選手2人
・いずれもスロープスタイル部門の選手
つまり、選手の1人はソチ五輪代表選手ということですね。
ソチ五輪スノーボード日本代表の男子選手は次の5人になります。
ハーフパイプ
平岡 卓 (20)
青野 令 (25)
平野 歩夢 (17)
子出藤 歩夢 (21)
スロープスタイル
角野 友基 (19)
このうち現在未成年なのは、平野歩夢選手(17)と角野友基選手(19)の2人になりますが、SAJから追加で2選手はいずれもスロープスタイル部門の選手であることが発表されたので、自ずと該当者は1人だけとなりました。
ちなみに、今回の報道で、平野歩夢選手の名前が取り上げられていましたが、平野選手は強化指定を辞退しているので、今回の該当選手には当たりません。
平野歩夢選手は、小学4年生の時から老舗スノボ用品メーカーのBURTONとスポンサー契約を結んでいて、そちらの活動を優先するために強化指定を辞退しているんです。
強化指定を辞退していることが、平野歩夢選手が早々にシロである証となってくれていました。
該当の選手が自ずとわかってしまいましたが、この選手は最近、北米メディアの最優秀新人賞を獲得したり、海外の大会で優勝するなど輝かしい実績を出しているだけに残念でなりません。
そして、残るもう1人については、未成年の強化指定選手とのことで、2015~2016年シーズンの強化指定選手を見てみたいと思います。
男子スロープスタイル
角野友基(19)
稲村奎汰(19)
濵田海人(16)
脇田朋碁(15)
宮澤悠太朗(17)
稲村樹(21)
脇田壮希(16)
大久保勇利(15)
鈴木淳宏(15)
飛田流輝(16)
未成年の選手が9人いるので、1人に絞ることは出来ませんでしたが、強化指定選手の取り消し処分があることからそのうち明らかになることでしょう。
スノボ男子2選手の大麻事件 日本で逮捕となるのか?
今回、スノボ選手が大麻を使用していたことがこんなに問題になっているのは、2選手が未成年だったことが挙げられます。
両選手は、米コロラド州での遠征中に大麻を使用していた疑惑がもたれていますが、コロラド州では、18歳以上で医療用大麻のライセンスを所持することができ、娯楽用の大麻の使用も21歳以上は合法だからです。
日本では、大麻の治療目的の使用は禁止されており、大麻の所持、および使用は大麻取締法で規制されていて、5年以下の懲役となります。
ただし、大麻を吸引したことは警察側が立証する必要があります。
例えば、今回のケースでは、1人の選手は、入手経路について、「パーティーで外国人にもらった」と話しているそうですが、もう1人の選手は、大麻の使用は否定しています。
もし両選手が同じパーティーの部屋にいたとして、その場で別の人が吸った大麻の副流煙を、意図せず体内に取り込んでしまったとしても、陽性反応が出てしまう可能性があるのです。
私自身、アメリカに留学経験がありますが、大麻を吸ったことはありませんが、そのような場には度々、出くわしたことがあります。
日本ではそのような機会がないことから、毛髪鑑定で成分が検出された=使用したとひとくくりにしてしまうのは、ちょっと問題なのではないかと思います。
もちろん、法律云々の前に、スポーツ選手として、大麻は現在、WADAの禁止薬物リストに含まれているため、協議期間中のドーピング検査で陽性反応がみつかれば、いかなる経路だったにしろ、処分が科されても仕方がありません。
ただ、自ら使用しなくても、同じ結果が出る可能性があること、そして、大麻が合法な地域への遠征があることから、未成年の選手だけの責任にするのではなく、全日本スキー連盟の指導に問題がなかったか、そこの追及が求められてしかるべきではないでしょうか。
全日本スキー連盟には偏ることなく徹底した調査と、今後の対策をぜひ、検討していただきたいと思います。
ちなみに、今回の処分により、該当の2選手は、全日本連盟、世界連盟が主催する大会には出場できなくなりますが、海外のプロ大会などには出場できるそうなので、全ての活動の場が閉ざされることではないのが、救いかと思います。
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