6月24日放送の「爆報!THE フライデー」で、人気美人ハーフ歌手Aこと、杏真理子(きょうまりこ)さんの事件が放送されました。
杏真理子さんは、1970年代に美貌と歌唱力で日本で人気となりましたが、世界で活躍する夢を追い単身渡米しました。
ところが、サンフランシスコで、何者かにトランク詰めにされている姿で発見されてしまいました。
犯人として浮上したのは2人の男でした。
その内の1人、元恋人のタネヨシ・ミギタは犯人ではありませんでした。
杏真理子さんは、元恋人ミギタと結婚するために、あるサプライズを計画していたのでした。
ところが、その計画をしたせいで、あまりにも理不尽な理由で命を奪われてしまいました。
事件に隠された深い闇とは、元恋人はどうして犯人として疑われてしまったのか。
全ての謎を解くカギとなったのは、被害者の人気美人ハーフ歌手、杏真理子さんが握っていたダイイング・メッセージでした。
人気美人ハーフ歌手A(トランク詰め事件)は杏真理子
時は、「ダイヤル6700」が流行っていた1974年、日本の芸能界を沸かした脅威の新人歌手がアメリカで歌っていました。
彼女の名前は、杏真理子さん、当時25歳(本名 佐藤真理子)。
杏真理子さんは、東北の田舎町の青森県三沢市出身で、米軍人のアメリカ人の父親と、日本人の母親の間に1949年1月15日生まれたハーフでした。
慎重/体重: 160㎝/60kg
スリーサイズ: B85-W61-H91
杏真理子さんは、高校を卒業後、歌手を夢見て上京をすると、その美貌と歌唱力を武器に、22歳の時に彗星のごとく日本デビューします。
同期のライバルには、あの小柳ルミ子や、南沙織がいたましたが、杏真理子さんは当時の記事で、「オーディションでは杏真理子が全部一位で合格し、小柳ルミ子は、いつも万年二位に甘んじなければならなかった」と書かれており、あの小柳ルミ子ですら、杏真理子さんの前では霞んでしまうほどでした。
エキゾチックな顔が魅力的で、歌手としても実力があり、皆から期待されている存在でした。
日本で華々しい歌手生活を送っていた杏真理子さんでしたが、ハーフということもあって、世界への想いが強く、彼女は日本での成功を捨て、単身、アメリアへと渡ったのでした。
アメリカでは、まずは、サンフランシスコの小さなクラブから、地道な下積み生活をスタートしました。
しかし、現地で杏真理子さんを見た関係者は、「こちらの人たちの間では評判も良く、たくさんの彼女ファンがいましたね」と語っていました。
杏真理子さんは持ち前の美貌と美声を武器に徐々にファンを獲得し、プライベートでも恋人ができるなど、夢に向かい全ては順調に進んでいました。
ところが、そんな彼女に悲劇が訪れます。
1974年4月某日、通報を受けた警察は、杏真理子さんの自宅を捜査するために駆けつけました。
そこに待ち受けていたのは、悲惨な光景でした。
大きな旅行用トランクの中に入れられていたのは、変わり果てた杏真理子さんの姿でした。
このニュースは瞬く間に日本にも流れ、有名歌手が巻き込まれた事件として世間は騒然となりました。
一体、犯人は誰なのでしょうか?
警察が捜査を始めると、杏真理子さんを取り巻く男女関係が明らかになりました。
犯人として浮かび上がったのは2人の容疑者でした。
1人目の容疑者は、恋人Xこと、タネヨシ・ミギタ。
当時、大学生だった日系2世の彼は、自分と同じ日本人の血が流れる杏真理子さんを溺愛していました。
美人の杏真理子さんを早く自分のものだけにしたいと熱望していました。
数か月後に控えた大学卒業を前に、タネヨシ・ミギタは幾度となくプロポーズをしましたが、杏真理子さんは、仕事を優先したいと断っていました。
ところが、警察は聞き込み調査から、驚きの証言を知ることとなりました。
それは杏真理子さんの浮気疑惑でした。
事実、独占欲の強かったタネヨシ・ミギタは、当時、杏真理子さんの浮気を疑い、2人はケンカばかりしていました。
そして、もう一人の容疑者とは、
そんな杏真理子さんの浮気相手と疑われたイケメンZでした。
イケメンZは、元々、杏真理子さんの同僚の恋人でした。
Zは、当時、勤めていた会社とトラブルを起こしたばかりのダメ男でしたが、おしゃべり上手で女性にモテていたことに加え、以前、日本に長く住んでいたこともあって、大の日本通でした。
そんなZが怪しいとされる証言は、2人の共通の友人からもたらされました。
Zは杏真理子さんのことを惚れていて、陰で二人きりで会っては、くどいていたというのです。
人気美人歌手A 杏真理子さんの事件の犯人は恋人タネヨシ・ミギタではなかった!
犯人は、陰で密会を重ねたZが、何らかの理由でもめた末なのか、
独占欲を爆発させた恋人のタネヨシ・ミギタのどちらなのでしょうか。
事件は、あるモノをきかっけに、誰も予想しなかった結末を迎えました。
それは、杏真理子さんが残した「ダイイング・メッセージ」でした。
トランクに詰められた杏真理子さんの手には、何かを伝えるかのように、紙のような物がにぎりしめられていました。
詳しく調べてみると、それは2枚の航空券でした。
行先は日本で、
1枚は、杏真理子さん本人の名前で、
もう1枚に書かれていた名前は、恋人タネヨシ・ミギタのものでした。
すぐに警察はタネヨシ・ミギタの元に駆けつけ事情を聴きましたが、タネヨシ・ミギタは、自分の名前の書かれた日本行きの航空券について、何も知らないと言い張りました。
怪しいミギタの言動に警察は追及を進めたところ、日本のメディアでは、タネヨシ・ミギタが犯人であるかのように書きたて、報道が過熱となりました。
その結果、タネヨシ・ミギタが犯人であるとの間違った記事が出回ることとなったようです。
事件は驚きの展開を迎えます。
人気美人歌手A 杏真理子さんの事件の真犯人とその犯行動機とは?
航空券の詳しい情報をえるため、警察が航空会社を訪れたところ、その航空券は偽物であることがわかりました。
その航空会社では、最近、ある従業員が偽物の航空券を社内で発行し、周りに売りつけていたことがわかり、その従業員はクビになっていました。
なんと、航空会社をクビになったのはイケメンZでした。
つまり、杏真理子さんが握りしめていたのは、イケメンZが発行した偽物の航空券だったのでした。
警察は、最重要容疑者となったイケメンZを緊急逮捕しました。
実は、杏真理子さんは、殺害される直前に、結婚を熱望する恋人タネヨシ・ミギタと一緒になることを決意していたのでした。
ところが、杏真理子さんの国籍は日本なので、アメリカ人のタネヨシ・ミギタと結婚するためには、アメリカ永住権を取得する必要がありました。
その手続きのため、日本に帰国しようとした杏真理子さんは、恋人タネヨシ・ミギタの航空券も購入し、結婚の決意をサプライズで伝えようとしていたのでした。
そして、その時、近付いてきたのが、イケメンZでした。
イケメンZは、航空会社に勤めているので、安い航空券が手に入ると杏真理子さんに近付いてきました。
恋人のタネヨシ・ミギタが浮気を疑った杏真理子さんとイケメンZの密会は、ミギタへのサプライズの話し合いだったのでした。
杏真理子さんは、恋人ミギタに浮気を疑われても、サプライズのために誤魔化し続けたのでした。
2人の結婚はドラマチックに行われるはずでした。
しかし、イケメンZの正体は、航空券を偽造して売る詐欺の常習犯だったのでした。
後日、イケメンZが発行した航空券は無効と知った杏真理子さんはイケメンZの家を訪れ、航空券のことを問いただしたのでした。
返金しなければ警察に通報すると追い詰められたイケメンZは刃物を取り出し、杏真理子さんを手にかけたのでした。
杏真理子さんは、たった20数万円の航空券代金を理由に命を奪われてしまいました。
実は、イケメンZは日本人に対して、異常なまでの恨みをもっていたのです。
元々は日本のことが大好きだったというイケメンZは、任侠映画を幼いころから食い入るように見いたのだそうです。
そんなZは、10歳の時に親の仕事の関係で日本にくることとなりました。
しかし、そこで待っていたのは、学校の同級生による外国人に対するいじめでした。
日本が大好きだったZの想いは大きく裏切られたのでした。
そしてその反動から、日本への想いは、日本人への激しい憎悪へと変化していきました。
イケメンZは、日本人の血が流れている杏真理子さんを、任侠映画さながらに、常に所持していた日本刀で手にかけ、トランクに詰め、海に捨てる直前だったのだそうです。
その後、Zに下された判決は、10年~終身刑に及ぶ不定期刑でした。
愛する男性へのサプライズを計画したせいで、あまりにも理不尽な理由で無残に命を奪われてしまった杏真理子さん。
事件後、日本では、杏真理子さんが母親宛てに送った1通の手紙が発見されました。
その手紙には、杏真理子さんの顔だちからは想像できない東北弁で、こんな言葉がつづられていました。
「母っちゃ、今度 大好きな人 連れて行くからね 待っててな」
end
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