飯田怜(岩谷産業)の四つん這い動画と骨折怪我の理由は?監督はなぜ止めなかったのか棄権のルールを調べてみた

スポーツ

「プリンセス駅伝2018」で、岩谷産業2区の飯田怜(いいだれい)選手(19歳)が四つんばいで中継所を目指すアクシデントがあり話題となっています【下記動画参照】。

膝を血だらけにして3区の今田麻里絵選手にタスキを繋いだ飯田怜選手の姿には、Twitter上では「感動して涙が止まらない」「よくぞつないだ」のエールがある一方で、「なんで止めないの?」「選手生命は大丈夫なの?」など監督や運営に対する疑問の声があがっています。

飯田怜選手に起こったアクシデントの詳細と、四つんばいで進まざるを得なかった怪我の理由や背景を調べてみました。

監督は止めなかったのではなく、そこには、選手の意向と運営側の判断がありました。棄権のルールについても見ていきたいと思います。




飯田怜選手(岩谷産業2区)が四つん這いで襷を繋ぐ【動画】

プリンセス駅伝で、四つん這いで這って次の3区の選手に襷を繋いだ岩谷産業2区の飯田怜選手の動画がこちらになります。

飯田怜選手(岩谷産業)のプロフィール【画像】


飯田怜|岩谷産業 陸上競技部HP

名前:飯田 怜(いいだ れい)

年齢:19歳

身長:165㎝

出身地:熊本県

出身高校:ルーテル学院高校

所属:岩谷産業

自己記録:1500m 4分34秒84(2017.06)、3000m 9分35秒69(2018.05)

飯田怜選手は、熊本出身で、陸上を始めたのは中学校からで、高校は、熊本の駅伝名門校のルーテル学院高校に進みます。

高校では寮生活を送り練習を積み、卒業後、2018年に岩谷産業に入社したルーキー選手です。

岩谷産業女子駅伝の監督は?【画像】

飯田怜選手が所属する岩谷産業の女子駅伝チームは創部2年目で、今年のプリセンス駅伝が初出場となりました。

岩谷産業の女子駅伝チームを指揮する監督は、アテネ五輪マラソンで金メダルを獲得した野口みずき選手を育てた廣瀬永和(ひろせひさかず)監督です。

こちらが廣瀬永和監督の顔画像になります。


廣瀬永和|岩谷産業陸上競技部HP

プリンセス駅伝は、女子駅伝日本一を決定する「クイーンズ駅伝」の出場権を賭けた全国統一の予選会で、参加の27チーム中、上位14チームが来月11月25日(日)に宮城県で開催される「クイーンズ駅伝2018」の出場権を獲得することができます。




飯田怜選手の骨折怪我の理由は?

飯田怜選手が所属する岩谷産業は、昨年創部されたばかりで選手が少なく、実質的に駅伝を走れる選手は6人しかいなかったことをTBSテレビ陸上部が伝えています。

ただでさえ選手が薄い中、エース格の高野選手が先月9月末に事故に遭い戦線離脱し、プリンセス駅伝は補欠ゼロでの出場でした。

飯田怜選手は、夏場に長く故障をしていたため、走り込みができなかったものの、持ち味のスピードを活かした練習はおこなってきたので、いい状態で臨めば勝負はできると考えていたそうです。

飯田怜選手が担当した2区の距離は3.6㎞と全区間の中では一番短い距離なので、飯田選手の持ち味を活かせるスピード勝負な区間でした。

ところが、残り300mとなった地点で飯田怜選手は転倒をしてしまいます。

近くで観戦していた人によると、転倒した飯田怜選手は立ち上がって走り出そうとしますが、右足がぐにゃっとなってしまい再び転倒し、また起き上がって歩き出そうとしますが、転倒をし、を2、3回繰り返した後、四つん這いで進みだしたのでした。

起き上がれないのも当然で、飯田怜選手はその後の診断で、右足の脛骨を骨折したことが分かりました。全治3~4か月の重傷です。

飯田怜選手は残りの300mを四つん這いで進み続け、次の3区の今田麻里絵選手に襷を繋ぎました。

3区の今田麻里絵選手は、四つん這いで近付いてくる飯田怜選手の姿を涙を流しながら待ち続け、襷を受け取りました。

飯田怜選手が繋いだ襷は、3区のスタート時点では27チーム中27位となってしまいましたが、繰り上げスタートになることなく、岩谷産業は最終的に21位でゴールしました。

 

監督はなぜ止めなかったのか?棄権のルールとは?

飯田怜選手が転倒した時、監督がどこにいたかというと、

駅伝は1人あたりの走る距離が短いことから、監督らが車で競走(伴走)することを禁止していて、選手の近くに控えていることができず、各チームの指導者が集まるゴール地点の監督室でテレビのライブ中継を見て確認していました。

廣瀬監督は、飯田怜選手の姿が映らなくなり、その後、四つん這いで進んでいる姿を見て、大会側に途中棄権を申し入れたのだそうです。

ところが、運営側の審判に伝わった時点では、飯田怜選手は中継点まであと20mとなっていたため、運営側の判断で続行させたと言われています。

岩谷産業の発表では、廣瀬監督からの棄権要請は、現場のチーム関係者から飯田怜選手に2回伝えられていましたが、飯田怜選手は「あと少しだから走らせてほしい」と棄権することを受け入れなかったのだそうです。

さらに、現場では下記のように審判員が飯田怜選手の後ろについていましたが、

「あと70(メートル)!」「行かしてやりたい」

そう話す審判員の声が映像に残っていて、審判員も棄権ではなく続けることを推していたようです。

現行のルールでの棄権についての箇所は以下になります。

第5条 走行
2.
競技者が走行不能となった場合、即ち、歩いたり、立ち止まったり、倒れた状態になったときは、役員、チーム関係者等によって、道路の左端に移動させなければならない。
その後、続行させるかどうかは審判長、医師(医務員)の判断による。
日本陸上競技連盟駅伝競走基準
第11条 助力
1.
競技者は競技中、いかなる助力も受けてはならない。
2.
人または車両による伴走行為は、いっさい認めない。
3.
正常な走行ができなくなった競技者を一時的に介護するために、競技者の体に触れるのは助力とみなさない。

四つん這いの飯田怜選手を見て、廣瀬永和監督は棄権を指示しますが、飯田怜選手自身と、それを見守る現場の審判員の判断で、四つん這いで進むことを停めなかったということになります。

1年間、この日のために練習を重ね、チームを支えてくれている人達のためにも自ら棄権をする選択は選手にはないのでしょうが、怪我を悪化させる可能性もありますので、選手を守るためにも客観的なルールを定める必要がありそうです。

岡本春美(三井住友海上)もアクシデント!【動画】

今年の「プリンセス駅伝2018」では、次の第3区でもアクシデントがありました。

名門の三井住友海上の3区を任されたエースの岡本春美選手(20歳)がぶっちぎりの1位で走っていた9キロ過ぎに脱水症状からかコースを間違えるほどフラフラとなり、意識朦朧の中でも走り続けますが、残り3キロの地点で倒れて棄権となってしまいました。

岡本春美選手は、名門三井住友海上の復活を託されたエースと報じられていた選手で、解説の増田明美さんは、秋としては暑い日となった中、飛ばし過ぎて無理したことが影響したのではとコメントをしていました。

岡本春美選手は、脳性麻痺を患う姉の介護のために、群馬の実家に住みながら練習を続けていたそうで、チームのため、家族のため、今日の試合は負けられない戦いだったのでしょう。

岡本春美選手は救急車で運ばれおり回復の様子が待たれます。

岡本春美選手のケースでは運営関係者が水のペットボトルを渡す光景がありましたが、大会ルールとして「正常な走行ができなくなった競技者を一時的に介護するために、競技者の体に触れるのは助力とみなさない。」と定められています。

選手に触ったら即、失格、というルールは現在では改正されています。

飯田怜選手のアクシデントに対するネットの反応







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