卓球の福原愛ちゃんが10月21日、ブログで現役引退を発表しました。愛ちゃんは2016年9月に台湾の卓球選手の江宏傑(ジャン・ホンジェ)さんと結婚し、2017年10月には第一子の女の子の「あいら」ちゃんを出産しています。
現在は台湾の高雄で家族3人、幸せに暮らしている福原愛ちゃんですが、亡くなった父親の福原武彦さんとは長い間絶縁関係にありました。
愛ちゃんスマイルの裏に隠された、父親との確執トラブルを抱えていた苦悩の日々を振り返ってみたいと思います。
福原愛の「泣き虫愛ちゃん」は父親の借金返済のためだった
福原愛ちゃんは、1988年11月1日に仙台で、父親の武彦さんと母親の千代さんの間に生まれました。
愛ちゃんは3歳の時に卓球を始めますが、そのキッカケは、10歳離れた兄が中学生となり卓球を始めたため、卓球経験者の母親が兄の練習にかかりっきりになってしまったからでした。
自分も母親に構ってもらいたい愛ちゃんは卓球を自ら始めたのでした。
3歳から卓球の英才教育を受けるようになった愛ちゃんは、4歳でテレビに初登場し、「天才卓球少女」「泣き虫愛ちゃん」として一躍国民的アイドルとなります。
愛ちゃんは5歳10か月の史上最年少で全日本選手権バンビの部(小2以下)で優勝をしたのを始め、数ある大会で優勝して史上最年少記録をどんどん作っていきました。
父親の武彦さんは、愛ちゃんが2歳未満の1990年から建設会社「福原産業」を営んでおり、愛ちゃんの練習環境を整えたり、マネージメントを担うようになります。
ところが、父の会社は経営が上手く行かず、多額の負債を抱えるようになりました。
当時の「泣き虫愛ちゃん」がテレビやCMによく出演したのは、実は、この負債を返済するためだったのだそうです。
当時の愛ちゃんのCM出演料は、卓球選手としては破格の1本3000万円と言われていました。
1997年、10歳(小4)となった愛ちゃんはプロ宣言し、ミキハウスと専属契約を結びますが、この時の契約金も会社の負債の清算に使われたのでした。
人気者の愛ちゃんがいくらお金を稼いでも、父親の会社の経営は好転せず、会社は2002年に3億5千万円もの負債を抱えて倒産してしまいます。
負債の原因は、父親の武彦さんが会社のお金を使い込んでしまったからとの噂もあったそうです。
その後、福原家は債権者から1億4千万円の返済を求められるなど、家計は火の車で、収入はすべて愛ちゃん頼りとなっていました。
2004年、愛ちゃんの両親は離婚します。
ところが、この離婚は偽装だとの噂が流れました。
離婚をすることで、父親の武彦さんが借金を一旦背負い自己破産することで、その借金を帳消しにして、愛ちゃんの稼ぐお金を借金の返済に使うことのないようにするためだったと言うのです。
離婚後も父親、武彦さんの愛ちゃんに対するマネージメントは続きます。
2005年に愛ちゃんは所属先がミキハウスからグランプリに4年契約で移ることとなりますが、この裏には、1億円と言われる契約金に父親の武彦さんの心が動いたからという話がありました。
それから2年後の2007年には、グランプリとの4年契約を途中で終了し、ANAとスポンサー契約をすることになりますが、この時も多額の金銭が武彦さんの元に入ったといいます。
福原愛、父親との絶縁を決意!
福原愛ちゃんが大きな決断をしたのがその翌年の2008年頃でした。
2008年と言えば、愛ちゃんは北京五輪に出場し、日本選手団の開会式旗手を務めましたが、成績はふるわずメダルを逃しました。翌年、2009年4月の世界選手権は2回戦で早々に敗退となりました。
中国でも大人気の愛ちゃんですが、2008年に中国のテレビ番組に出演した際、「家族全員の稼ぎを担っているようですが、大変ですか?」という質問を受けて、愛ちゃんは泣き出してしまったことがありました。
福原家では、父親が絶対の存在で、卓球経験者の母の千代さんさえ意見することは出来なかったといいます。
「これ以上、父に振り回されたらダメだ」
愛ちゃんは父親と絶縁することを決めます。
母の千代さんと兄の秀行さんの一字づつとった「千秀企画」を立ち上げ、これ以降、愛ちゃんのマネージメントは父親に変わって兄の秀行さんと母の千代さんが行うようになりました。
2013年10月6日、愛ちゃんの父、武彦さんは享年71歳で膵臓がんでなくなります。
父親の死後、愛ちゃんはFAXで、2008年の終わりごろを最後に、父親とは一度も会っていない絶縁状態であったことを公式に告白しました。電話やメールのやり取りも一度もなかったそうです。
そのうえで、愛ちゃんは父親についてこう語っています。
父がいなければ、私は生まれてくることもなかったですし、今の成長した私があるのも、多くの方々が応援してくださる環境があることも、父の影響によるものが少なくありませんでした。
そういったことについては、父に感謝しております。
泣き虫愛ちゃんから現在の福原愛選手の卓球人生を見ていただきました。
小さい頃から金銭問題に振り回され、遂には父との絶縁を決断せざるを得ない状況に追い込まれいた愛ちゃん。
そんな中でも愛ちゃんはいつも笑顔で、私達に元気と勇気を与え続けてくれました。
これからは、家族の為でなく、皆の為でもなく、自分の幸せを掴んで欲しいと思います。
江宏傑(ジャン・ホンジェン)選手と、末永く幸せになってくれることを心よりお祈り申し上げます。
コメント
倒産の際の借金のくだりは事実誤認というか法律上あり得ません。
法人である父親の会社と、おそらく個人保証してる父親自身しか債務は負いません。
借金を理由に離婚する必要性はなく、それは自己破産等する際の代理人弁護士から説明があったはずです。
搾取子か…もっと早く縁切りできたら良かったのにね
苦労されたのね・・・・・・でも幸せなれてよかったわ